道内は日本海側を中心に六月から七月にかけて雨の少ない状態が続いている。一方、太平洋側では、道東の一部地域で例年を上回る雨に見舞われており、東西で対照的な気候現象が起きている。
日本気象協会道支社によると、日本海側の留萌市では、一日当たりの降水量が一ミリ未満の日が二十四日までに三十一日間続き、一九七四年以来三十三年ぶりの記録となった。七月の札幌市の降水量も二十四日までに計六ミリで、七四年以来の少なさという。内陸部の上川管内美深町でも二十四日まで三十日間連続で降水量が一ミリ未満だった。
一方、道東の釧路管内標茶町塘路では二十四日までの三十日間の降水量が例年の約一・八倍の一八二ミリに達した。同管内厚岸町太田も同時期で平年の一・六倍の二○九ミリになった。
同支社によると、日本海側を中心とした道内のカラカラ天気には、南米沖の太平洋で海面水温が上昇する「エルニーニョ」が影響しており、「天候異変と言える少雨だ」。昨冬エルニーニョが起きた影響で、今年はヒマラヤの雪解けが例年よりも早かった。その結果、アジア大陸で上昇した暖かい空気がオホーツク海付近に吹き下ろし、オホーツク海高気圧の勢力を強め、まとまった雨が降りにくい状況になっている。
道東の多雨について、札幌管区気象台は「南から湿った空気が道東付近の上空に流れ込み、大気の状態が不安定になったため」で、こちらは一時的な現象とみている。
日本海側では少雨の影響で、農作物への影響も出始めており、留萌管内では大豆などの生育が遅れ、水が干上がった水田も多く見られる。留萌支庁は「このまま雨不足が続けば、農作物の収量や品質に悪影響が出るだろう」と気をもむ。
小樽市の小樽カントリー倶楽部も「雨がなくてラフが伸びない。コースに備え付けのスプリンクラーを夜通し稼働させている」と言う。
ただ、札幌管区気象台は、八月は平年並みの降雨があると予測している。
(北海道新聞より引用)
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